ソニーCyber-shot DSC-RX100
→ このカメラ（ソニーのサイト）
キヤノンS90は大変使い勝手の良いカメラで愛用してきたのだが、さすがに高感度撮影や動画撮影ではかなり見劣りのするものとなってきた。また、撮影の条件によっては、かなり樽型収差が目立つことも気になっていた。
そこで、5年経ったしそろそろ買い換えようかなと思い、以前見たときにだいぶ安くなってきたなと感じていたS120でも、と調べてみたら、痛恨のディスコン。しかも後継機も出る予定がないらしい。
では、と市場調査を開始し、フジのXQ2なんてのがなかなか良さそうなどと考えていたところ、ヨドバシ・ドット・コムがこのソニーのRX100に破格の安値を付けたので、思わず即ポチッとしてしまった（2015年8月末）。
RX100は2012年の販売開始からもう3年経っているのだが、やはり素晴らしいカメラである。色々なところで評し尽くされているので私が付け加えるべきことなどないのだが、一月ほど使ってみた上での感想を述べるとざっと以下のとおり。
- 何より触感が良い。高級感がある。別売のグリップも同時購入したのだが、オリジナルスタイルを損ねるのがもったいない気がしてまだ付けていない。
- 画質の良さは今更論じるまでもない。素晴らしい。高感度にももちろん強い。
- ただし、マクロに弱いのはかなり不便で不満。広角端以外では全然寄れない。
- 操作性は、慣れの問題もあるとはいえ、S90よりかなり劣る。
- まずレンズ回りのリングの動きが重すぎて使いにくい。S90はガチャガチャと安っぽかったが使い勝手は良かった。本当はここにズーム機能を当てたかったが、重い上に回転角が大きすぎてダメ。
- 背面ホイールの機能の割り当てがカスタマイズできない。Pモードの場合プログラムシフトに固定されており、他の機能は一度ボタンを押して呼び出すことが必要。
- このため、頻繁に使う露出補正が使いにくい。S90はいきなり背面ホイールを回せば露出補正とすることができたが、本機では一度下のボタンを押さないといけない。その際、画面表示もいちいち変わるのでうっとうしい。
- 画面表示のモードもどれもしっくり来ない。一応、今は水準器を表示させているが。
- S90より始動が遅い。全体にもっさりした動き。ただ、これはレンズが大きいせいもあるのだろうし、まあ許容範囲。
というわけで、画質は素晴らしいが、マクロが使いにくく、操作性はS90より劣るというのが私の感想のまとめ。とはいえ、やはりもうS90を持ち出すことはなくなってしまった。
(2015.10.9)
上述のとおり、別売りの専用グリップ（AG-R2）は同時購入したが、使わないままでいた。昨秋（2017年秋）に久しぶりにヤフオクで不要品処分をした際に、これも売ろうかと思ったのだが、こんな安いものを売るのは手間に合わない。せっかくだから使ってみるか、という気になって、貼り付けた（本当に、両面テープで貼り付けるだけの構造）。
別にこれ無しでも不便に感じたことはなかったのだが、付けてみるとやはりホールディング性がかなり向上した。見た目は、付けないほうがスタイリッシュだとは思うが、付けた姿も道具としてのカメラらしくて良いと思う。
写真：専用グリップAG-R2を装着したソニーRX-100
(2018.1.10)
ソニーDSC-RX100についての別館ブログ記事は以下のとおり。